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白魔女の館

父方の祖母

 マリヤというお店に住んでいたのでマリヤばあちゃん。

私が小学校に上がる前に肝臓がんでなくなりました。

 おばあちゃんの部屋に招かれてゆくと、円卓にセロファンの袋にキャンディーを入れてリボンをかけたものが孫の数だけ用意されていて、子供心にも素敵な演出に感激したのをおぼえています。

 おばあちゃんが亡くなったあと、夢の中で何度も名前を呼ばれ、ふと見るとおばあちゃんが窓の外にいるのです。おばあちゃんの周りにはもやがかかっていて、両脇をメンインブラックのような男にがっちりガードされて連れて行かれてしまいました。幼心におばあちゃんは本当にあの世から私に会いに来てくれたんだと信じました。

 おばあちゃんの部屋や洋服のセンスが何とも言えず粋でかっこ良く、長生きしてくれたらいろいろ話せたのになあと思います。

 模様替えや大工仕事が好きだったようで、その血を受け継いだのかなと。

 私専用の如雨露を買ってもらったのが学校に上がる前だったので、私の園芸好きもおばあちゃんがタネをまいてくれたのでしょう。


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